129 水(身体)は動かないと悪くなる

鴨長明 『方丈記』


ゆく河の流れは絶えずして、
しかももとの水にあらず。

淀みに浮かぶうたかたは、
かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。

世の中にある人とすみかと、
またかくのごとし。


変わらないことを願うから苦しくなる。

変わってあたりまえ。
変わらなかったらおかしい。

成長・進化。
衰退、後退。

水が、ずっと動かなかったら腐ってしまう。
動かないのが一番まずい。

身体も、ほとんどが水だから
動かないのが一番調子が悪くなる。

その水を照らす太陽のように。

真冬の真夜中の太陽のように。

いつでも、暖かくして、いつでも動けるように。

著者:薩田有紀代
株式会社BiP 代表取締役。